【箱根駅伝】青学大6度目の圧巻V その裏にあったスーパールーキー2人が強めたチーム力

2022年01月04日 10時08分

会見後に記念撮影した青学大駅伝チーム(代表撮影)
会見後に記念撮影した青学大駅伝チーム(代表撮影)

 第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(2、3日)は、青学大が10時間43分42秒の大会新記録で2年ぶり6度目の総合優勝。圧巻Vの裏には2人のスーパールーキーの存在があった。

 指揮官からの〝告白〟に最高の形で応えた。原晋監督(54)は、2日の往路3区で起用した太田蒼生(1年)を「大学1年生で箱根駅伝の選手になれたらスーパースターになれるよ」と勧誘。言葉通り、大舞台に挑むチャンスをつかんだ太田は、大会前の壮行会で「ニューヒーロー、ニュースターになれるような走りを」と意気込んでいた。レースでは3・5キロ過ぎに、東京国際大の日本人エース・丹所健(3年)に並ばれるも「レースで外さない自信がある」との言葉通り、粘り強く並走。18キロ過ぎで首位に浮上すると、そのままリードを守り抜いた。

 太田の走りを見て「切磋琢磨してきた仲間。太田がいい走りをした分、自分もという気持ちだった」と、刺激を受けたのは5区の若林宏樹(1年)。太田同様、入学の決め手はやはり原監督の一言だった。〝3代目山の神〟の神野大地(セルソース)が憧れだった若林。原監督に「青学じゃないと山の神になっても意味がないよ」と声をかけられ「大きな衝撃を受けた」。青学大への進学を決断し、念願の山上りで区間3位の好走。〝4代目山の神〟に名乗りを上げた。

 後輩たちに負けるわけにはいかない――。3日の復路を任された先輩たちは最高の走りを披露した。往路は区間賞がなかったものの、7区岸本大紀(3年)が区間賞、9区中村唯翔(3年)と10区中倉啓敦(3年)が区間新記録の快走。岸本が「みんながいい流れを持ってきたところを、自分も流れを継続するというか、流れを強くするというのが自分の仕事」と話したように、後輩が作った波をさらに大きくした上でタスキをつないだ。

 駒大の田沢廉(3年)、東京国際大のイエゴン・ヴィンセント(3年)のように絶対的なエースはいないかもしれない。ただ、選手たちが自ら高め合うチーム力が圧倒的な強さの要因だ。

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