第91回東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの5区間、109・6キロに関東の20校と関東学生連合を加えた21チームが参加して行われ、往路優勝の青学大が復路も制し、10時間49分27秒で初の総合優勝を果たした。
 
 往路で2位に4分59秒の差をつけてスタートした青学大は山下りの6区で村井駿(3年)が区間2位の記録で差を広げると、7区の小椋裕介(3年)、8区の高橋宗司(4年)、9区のキャプテン・藤川拓也(4年)がすべて区間賞の快走。アンカー10区の安藤悠哉(2年)も独走でゴールテープを切り、史上初めて10時間50分を切る大記録を樹立した。
 
 往路5区でブレーキがあった駒大は4位からスタートしたが、2位まで追い上げるのが精一杯。青学大に10分50秒の差をつけられ、全日本大学駅伝との2冠はならなかった。
 
 昨年総合優勝の東洋大は3位。66年ぶりの総合優勝を狙った往路2位の明大は記録を伸ばせず4位、渡辺康幸監督(41)が今季限りで退任する早大は5位に終わった。
 
 注目のシード権は6位=東海大、7位=城西大、8位=中央学院大、9位=山梨学院大、10位=大東文化大までが獲得。昨季途中棄権の山梨学院大はエースのオムワンバ(3年)の故障欠場が響いて往路13位だったが、復路で懸命の追い上げを見せてシード復活となった。