やはりと言うべきか…。東京五輪の男子20キロ競歩が行われた5日、会場となった札幌市中心部で〝密〟が発生してしまった。

 気温30度を超える猛暑の中、沿道には競技の様子を見るために多くの観衆が集まった。ゴール地点付近では観客同士が密集する場面もあった。沿道などで大会組織委員会が配置したスタッフが「感染予防のため観戦自粛をお願いします」と書かれたプラカードを首から掛けて「立ち止まらないでください」などと、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために観戦自粛を呼び掛けていたにもかかわらずだ。

 何のために無観客にしたのかわからなくなるような状況。札幌では7日に女子、8日に男子のマラソンが行われるが、週末ということもあって、この日以上の〝密〟が生まれる可能性もある。スタッフの呼びかけだけでは効果が薄いと露呈した中、組織委はどう対処するのだろうか。