陸上の東京五輪代表選考を兼ねた日本選手権最終日(27日、大阪・長居)、男子200メートル決勝は小池祐貴(26=住友電工)が20秒46(追い風1・0メートル)で初優勝を果たし、五輪出場を決めた。

 フィニッシュ直後、1着だったことを確認すると拳を何度も握りしめて喜びを表現。優勝インタビューでは「内定を取るというよりは、1回も日本選手権を取ったことがなかったので本当に勝ちたいという気持ちだけで走りました。いいもんですね、勝つというのは」と笑顔を見せた。

 2018年アジア大会で金メダルを獲得をしながらも日本選手権は同年から3年連続2位。あと一歩で逃していただけに「年に1回、日本一を決める戦いで勝ちきれるのはアスリートの精神的な強さが大事になる」と、国内タイトルへの意もいは人一倍強かった。

 一方、日本陸連は400メートルリレーの負担を考慮して原則1種目しか認めない方針。100メートルも代表入りの可能性が浮上している小池は「陸連の意向もある。内定をどちらももらえたらその時点で考えるスタイルになると思います」と語った。