陸上の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権初日(24日、大阪・長居)、男子100メートル準決勝は桐生祥秀(25=日本生命)が10秒28で決勝に進出した。

 予選から全体トップの10秒12をマークした桐生だが、今大会は右アキレス腱に痛みを抱えて出場している。気になる状態については「歩いているだけでも痛い」と明かすが、五輪の切符をかけた大一番は「決勝に進まないと意味がない」と強調。一方、この日は予選、準決勝を走ったのに対し「明日は(決勝の)1本。今日よりは思いきって行けると思う」と話す。

 万全な状態とは言い難いものの、〝日本初の9秒台スプリンター〟は「タイムを上げて優勝を狙いたい」と力を込めた。