女子マラソンをダメにした甘ちゃん練習

2012年08月07日 12時00分

<ロンドン五輪>雨中のレースとなった女子マラソンは、日本勢は木崎良子(27=ダイハツ)が2時間27分16秒で16位になったのが最高で、2大会続けてメダルと入賞を逃した。尾崎好美(31=第一生命)は同27分43秒の19位、重友梨佐(24=天満屋)は同40分6秒の79位に沈んだ。ティキ・ゲラナ(24=エチオピア)が同23分7秒の五輪新記録で優勝。北京五輪で最高だった中村友梨香の13位にも届かなかった惨敗。日本は、どうなってしまったのか。

「世界が上がっている以上に、日本に何か伸びていないものがある」と指摘するのは、テレビ解説を務めた五輪メダリストの有森裕子さん(45)。その要因と感じているのが選手たちの練習ぶりで、「全てのチームについて内容を聞いているわけではないけれど」と前置きした上で、「選手が『できる』練習をしている」現状に言及した。

 つまり、選手がこなせるレベルの練習しかしていない。「潰れようが何しようが、イヤな練習でもやる中から、自分を伸ばすものが生まれてくる。選手と練習メニューを相談するなんて、私たちの時代にはあり得なかった」。女子マラソンの立て直しは、厳しい練習から始まると強調する。

 ロス五輪代表で、日本陸連の長距離強化責任者を務めた宗茂氏(59)も「今回の代表で、一番いい自己記録が2時間23分台。以前の五輪に比べて2~3分遅い。それで代表になれることが、今の日本を示している。恐らく、練習の質も量も下がっている。高橋尚子や野口みずきのように、厳しい練習をやれる選手がいない」

 女子マラソンは今後、巻き返せるのか。