桐生 賞金レースで真剣勝負の貴重体験

2014年05月29日 16時00分

 陸上の第1回世界リレー大会(バハマ)を終えた日本代表が28日、帰国した。男子100メートルで日本人初の9秒台が期待される桐生祥秀(18=東洋大)は400メートルリレーに3走で出場して5位入賞。来年の世界選手権(北京)での同種目の出場権も得た。「向こうはめちゃめちゃ盛り上がっていた。スタート前も静かにならないほど。自分はそういう雰囲気が好き。盛り上がりながらいけた。楽しかった」と意外にも“ラテン系”の素質を見せた。

 

 今回が初の試みとなる大会。世界選手権や五輪に比べると価値が下がりそうなものだが、各国の本気度が相当高かったという。なぜか?

 

「今回は賞金レース。各国とも勝ったときの喜び方がすごかった。位置付けが高い」(日本陸連・伊東浩司短距離部長)

 

 優勝チームには5万ドル(約500万円)の大盤振る舞い。5位に入った日本にも1万ドル(約100万円)が与えられる。桐生は今後、世界ジュニア選手権(7月、米国)、アジア大会(9月、韓国・仁川)と大きな大会が続く。お金のかかった、本当の意味での“真剣勝負”の国際大会を味わった経験はこれから生きそうだ。

 

 レースそのものも「桐生は速かったし、なにより強くなっている」(伊東部長)と高評価を受けた。6月6日からは日本選手権(福島)が行われる。

 

 桐生は「疲れているとかは言っていられない。優勝を狙います」と力強く話した。