リベンジなるか――。第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(来年1月2、3日)を前に、2年ぶりの優勝を狙う東海大が調子を上げている。

 前回大会は、黄金世代と呼ばれていた館沢亨次(23=横浜DeNA)や小松陽平(23=プレス工業)ら、力のある選手を中心に連覇を目指したものの、ライバル・青山学院大に敗れて2位に終わった。

 今季は戦力ダウンを懸念する声も聞かれるが、16日のオンライン会見で両角速監督(54)は「黄金世代が抜けても、今年に関しても遜色のない戦力をつくることができた。昨年と比べたら若干の層の薄さはあるが、走る10人に不安はない」と自信をのぞかせた。

 調整も順調に進んでいるといい「今日まで合宿をしてきて、今さっき戻ってきた。まずまず充実した合宿ができたので、今大会の目標である優勝というところに向けて、手応えを感じて合宿を終えることができた」と好感触を得ている。

 選手らのモチベーションも高く、主将の塩沢稀夕(4年)も「今年の東海大学の目標は、往路優勝、そして総合優勝。しっかりと往路から流れをつくって総合優勝したい」と気合十分。王座奪還への準備は整いつつあるようだ。