クイーンズ駅伝こと全日本実業団対抗女子駅伝(宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台間、6区間42・195キロ)が22日に行われ、日本郵政グループが2時間13分34秒(速報値)で2連覇を果たした。2位は積水化学、3位は豊田自動織機だった。

 前評判の高い日本郵政グループは、1区の広中璃梨佳(19)が圧巻のレース運びを見せた。スタート直後から抜け出すと、2・5キロ以降は独走。終盤の上り坂でもペースが衰えることなく、23分21秒(速報値)のタイムで2年連続となる区間賞を獲得した。

 2区では日本郵政が1位をキープするも、積水化学の卜部蘭(25)が10分18秒(速報値)で区間賞。差を詰めると、3区の新谷仁美(32)がハーフマラソン日本記録保持者にふさわしい走りを披露。1キロ付近で日本郵政グループの鍋島莉奈(26)に並ぶと、2キロ付近から引き離す。その後は徐々に差を広げ、区間新となる33分20秒(速報値)の好走で首位に躍り出た。

 しかし、日本郵政グループもこのままでは終わらない。5区に登場した東京五輪マラソン代表の鈴木亜由子(29)が、2位スタートながらエースらしい力走で逆転に成功。区間賞となる32分18秒(速報値)の好記録をマークした。

 最終6区でも首位を守った日本郵政グループがチーム初の2連覇。一時はトップに立つなど、激しい優勝争いを繰り広げた積水化学はあと一歩及ばなかった。