第97回箱根駅伝の予選会が17日、都内の陸上自衛隊立川駐屯地(21・0975キロ)で行われ、出場46校中、上位10校が本戦への切符を獲得。これで箱根路を駆け抜ける全21チーム(オープン参加の関東学生連合を含む)が出そろった。

 コロナ禍で敷地外には出ず、例年と異なる周回方式だったが、名門・順天堂大は安定した走りで1位通過。スーパー1年生の三浦龍司が日本人トップ(全体5位)となる1時間1分41秒をマーク。ハーフマラソンは初挑戦ながら、早大1年時に大迫傑(29=ナイキ)が叩き出した1時間1分47秒のタイムを上回った。

 2位には中央大が入った。7月のホクレンディスタンス千歳大会5000メートルでU20日本記録を更新する13分28秒31を出した吉居大和(1年)が三浦に敗れたものの、1時間1分47秒の好タイム。若き力が期待通りの実力を見せた。

 城西大、日体大、山梨学院大などの常連校が順当にトップ10に滑り込んだ一方で、青葉昌幸監督(78)が就任し、名門復活を目指した日本大学はまさかの18位に終わり、切符を逃した。

 前回大会は青山学院大が大会新記録で2年ぶりの総合優勝を決めた。新型コロナウイルス禍の影響で初の無観客開催となる本戦では、どんなドラマが生まれるのだろうか。

 ◇上位10校の順位とタイムは以下の通り

 1位 順天堂大 10時間23分34秒(10年連続62回目)

 2位 中央大 10時間26分13秒(4年連続94回目)

 3位 城西大 10時間29分37秒(2年ぶり16回目)

 4位 神奈川大 10時間29分59秒(11年連続52回目)

 5位 国士館大 10時間30分38秒(5年連続49回目)

 6位 日体大 10時間30分49秒(73年連続73回目)

 7位 山梨学院大 10時間30分50秒(2年ぶり34回目)

 8位 法政大 10時間33分31秒(6年連続81回目)

 9位 拓殖大 10時間33分46秒(8年連続42回目)

 10位 専修大 10時間33分59秒(7年ぶり69回目)