【陸上】サニブラウン 日本選手権に姿なし…今何を?

2020年10月05日 11時58分

サニブラウン・ハキーム

 先週の陸上日本選手権(新潟)では男子100メートルを桐生祥秀(24=日本生命)が制し、同200メートルは飯塚翔太(29=ミズノ)が王者になった。国内屈指の選手が集まったレースは大きな注目を集めたが、頂上決戦に“あの男”の姿はなかった。

 昨年は100メートルの日本記録(9秒97)を持つサニブラウン・ハキーム(21)が2冠を達成。本来なら今回も出場するはずだったが、新型コロナウイルス禍による東京五輪の1年延期で代表選考会とはならず、米国から参戦するのも困難なためエントリーを回避したとみられる。

 現在はフロリダ大を休学してプロ陸上チーム「タンブルウィード・トラック・クラブ」に拠点を変更し、かつて指導を受けたことがあるレイナ・レイダー氏と再びタッグを組む。そんな若きスプリンターの状態について、日本陸連はどこまで把握しているのか。関係者によると、情報共有として連絡を取ることはあるものの「選手一人ひとりと密にやりとりがあるわけではないようだ」。サニブラウンが8月下旬から休暇とビザの関係で一時帰国
したことも「情報として入ってきている程度」だという。

 一方、陸連はサニブラウンを強化競技者に位置づけており、今後は来夏の東京五輪で金メダルが期待される400メートルリレーの練習を含めた合宿が組まれる可能性もある。それでも、昨年には世界選手権を控えた代表合宿の参加を見送ったことから「合宿のために帰国することはないのでは。(リレーの練習は)海外のレースで合流したときや(五輪)本番前にやることになるかもしれない」(同関係者)。

 そもそもサニブラウンは個人種目を重視し、五輪でリレーに注力させたい陸連の思惑とは異なるが…。競技に集中できる環境で2種目ともに磨きをかけられるか注目だ。