【陸上】男子棒高跳び 鳥人ブブカ氏の記録が26年ぶりに塗り替えられる

2020年09月18日 18時15分

記録を塗り替えたデュプランティス(ロイター)

 陸上競技レジェンドの金字塔が〝落城〟――。イタリアで17日に開催された陸上ダイヤモンドリーグ・ローマ大会の男子棒高跳びで、アルマント・デュプランティス(20=スウェーデン)が6メートル15で優勝し、元世界王者のセルゲイ・ブブカ氏(56)が1994年にマークした屋外世界記録6メートル14を26年ぶりに塗り替えた。

 デュプランティスは昨年の世界選手権ドーハ大会の銀メダリスト(5メートル97)。今年は2月に室内で6メートル17、6メートル18と世界新を連発する活躍で、東京五輪の優勝候補と目されている。

 男子棒高跳びではウクライナの〝鳥人〟ブブカ氏が1980~90年代に世界選手権6連覇、ソウル五輪制覇を果たし、世界記録も次々と更新するなど一時代を築いた。93年に打ち立てた室内世界最高6メートル15は2014年、ルノー・ラビレニ(34=フランス)に破られており、今回、屋外の記録も超えられた。

 ブブカの名は〝スーパーアスリート〟の代名詞とも化し、日本では雑誌のタイトルに模せられたほど広く知れ渡った。その業績は不滅だが、記録に関してはナンバーワンから陥落した形となり、ネット上では「ついに…」の書き込みも見られた。

 国際オリンピック委員会(IOC)委員、世界陸連副会長などを務めるブブカ氏は、ツイッターで「私の記録を破ってくれておめでとう。驚くべき結果だ」とデュプランティスに祝辞を送った。続けて「これほど将来有望の輝かしいスターが出てきたことは、陸上競技やスポーツ一般にとっても幸せなことだ」と喜びをつぶやいた。

 26年ぶりの世界記録は、それまで記録を長期間保持したブブカ氏の偉大さを改めて実感させ、それを破った若者の前途が明るいことも浮かび上がらせた。

 今季の陸上競技では、8月14日のダイヤモンドリーグ開幕戦モナコ大会の男子5000メートルで、ジョシュア・チェプテゲイ(24=ウガンダ)が16年ぶりに世界記録を更新している。