陸上男子100メートルで日本選手初の9秒台をマークした桐生祥秀(24=日本生命)が、高校生とのQ&Aに頭を悩ませている。

 自身のSNSやユーチューブでアカウントを開設し、ファンとの交流を深めているが「質問が雑すぎるというか…。考えていない質問が多いのもどうかなと。『どうやったら足が速くなりますか』とか、小学生だったら分かるけど…。高校生だから、何を聞いているのかなと思ってしまう(笑い)。『練習しろよ!』と答えてほしいのかな」と冗談を交えながらも、やや困惑した表情を見せた。

 また、現役学生選手については「今は失敗しちゃダメという中高生が多すぎるのかな。そんなにみんな責めないし、失敗しないのは面白くない。僕もケガをめちゃくちゃする選手だったからこそ気を付けている」。その一方、新型コロナウイルス禍によるインターハイ中止を受けて「高校生と一緒に何かを考えて盛り上げていければ」とサポートに前向きだ。

 そんな桐生は来夏に延期となった東京五輪について「50・50(ごじゅう・ごじゅう)で考えていて、延期になるかもしれないし、このまま行くのかなと。そのモヤモヤが早めに分かったので良かった」。すでにトレーニングを再開。1年後に大輪の花を咲かせるつもりだ。