米マラソンの聖地で洪水発生!トップ選手に影響も

2013年09月18日 11時00分

 16日に上陸した大型の台風18号は日本列島に大きな被害を与えたが、大雨では米国も大変なことになっている。西部コロラド州のボールダーやデンバーなど広い地域で洪水が発生し、16日までに6人の死者が出た。ボールダーは陸上競技の有力ランナーが世界から練習に集まる“マラソンの聖地”として知られ、トップ選手にも影響が及びかねない。

 ボールダーなどでは、道路が寸断されて多くの町が孤立。州兵が軍用トラックやヘリコプターで住民を救助した。航空機による救助を待つ住民には、上空から食料や水が投下された。大雨と洪水はおさまったようだが、救助活動はまだ続いている。

 標高1600メートルを超えるボールダーは豊かな自然に恵まれ、長距離ランナーにとっては世界有数の高地トレーニング場所となっている。日本の実業団も合宿所を構え、かつては有森裕子さんや高橋尚子さんら、五輪メダリストも練習を積んできた。

 ウェブサイト「ランナーズ・ワールド」などによると、ボールダーでは24時間に約180ミリの雨量を記録。約8000人の地域住民は避難を余儀なくされた。地域によっては練習コースとなっている道路が洪水の影響で損壊し、「また走れるようになるには、かなりの修復作業が必要になるだろう」と話すランナーもいる。

 世界のマラソン界は秋のシーズンを迎え、29日にベルリン(ドイツ)、10月にはシカゴ(13日、米国)、11月にニューヨーク(3日、同)とビッグレースが続く。ボールダーを拠点としている選手も少なくないだけに、軌道修正を強いられる人も出てきそう。大洪水がマラソンの“年内最速記録”をも左右しかねない状況になっている。