【東京マラソン】大迫傑 メダルには「もう一段」必要

2020年03月02日 16時40分

日本新記録で4位に入った大迫傑

 1日に行われた「東京マラソン2020」は東京五輪代表選考レースであるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ・男子第2戦を兼ねており、自身の日本記録を更新する2時間5分29秒で日本選手最高位の4位に入った大迫傑(28=ナイキ)は念願の代表の座に大きく前進した。本番でメダルを取るためにはどうすればいいのか?

 今大会の結果により、ファイナルチャレンジ第3戦のびわ湖毎日マラソン(8日)で日本記録更新がなければ、五輪男子代表に内定する大迫。残り1枠の最有力候補となる一方、優勝したビルハヌ・レゲセ(25=エチオピア)には1分14秒の差をつけられた。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(63)は「世界は(2時間)1分台、2分台が当たり前」と話す。

 シドニー五輪女子マラソン金メダリストで日本陸連の高橋尚子理事(47)は「今日のレースは花丸」とした上で、表彰台に上がるには「一回でも離れると、もう盛り返しができないのが世界(レベル)。中盤辺りで揺さぶりがあっても、余裕を持ってつけるだけのスタミナが必要」と指摘した。

 大迫は23キロ手前で遅れたが、驚異の粘りで32キロ過ぎに前を行く井上大仁(27=MHPS)に追いついた。ただ、上位の海外勢はそのはるか先を走っていた。大迫は「いかに自分のペースで走れるか考えていた」と振り返ったが、高橋理事は「そこで一回、キツさが来たと思う。そのときに最後まで先頭の中にいて、どこかで仕掛けられるような、もう一段階上の力が欲しい」。

 高橋理事は「今回、彼は『一回落ちても盛り返せる』という“開拓”ができた。(昨年12月に米国から拠点を移した)ケニア(での)合宿という、新しいこともして結果が出た。そうやって一つずつ埋めていけば(メダルも)決して不可能じゃない」と最後に力強く太鼓判を押した。