【東京マラソン】コロナ禍で開催 陸連理事の心中は

2020年03月02日 16時40分

 今年の東京マラソン(1日)を振り返る上で、新型コロナウイルスの話題は切っても切り離せない。3万8000人の一般ランナーの参加を取りやめ、沿道での応援には自粛を求めるなど規模を縮小して開催に踏み切った。

 報道陣が出入りするプレスセンターにはマスクやアルコール消毒液が設置され、日本陸連の尾県貢専務理事(60)は「医学的見地からも予防に努めた」と話し「(国内の)沈滞ムードに元気を与えられたのでは。(開催については)苦渋の決断だったが、やってよかったと思う」と総括した。

 ただ、ネット上を中心に大会開催を疑問視する意見が飛び交ったのも事実だ。それでも河野匡マラソンディレクター(59)は「(東京)五輪の開催時期を考えると、マラソンの競技特性から逆算して選考のリミットが来ていると言える」と指摘。さらに8日には、東京五輪代表最終選考レースとなる男子のびわ湖毎日マラソン、女子の名古屋ウィメンズマラソンを控えており「今やると表明している以上、一日でも早く終息に向かうように願うばかり」と語った。

 一方、今大会はナイキの厚底シューズにも注目が集まった。自身が持つ日本記録を更新した大迫をはじめ多くのランナーが履いていたが、河野氏は「シューズがいいか悪いかは、選手にとってみれば大きい。武士にとって刀が切れるか切れないかどっちがいいかといえば、切れるほうがいい。そこは選手たちの素直な心理だと思う」と述べた。