東京マラソン(1日)で自身の日本記録を更新した大迫傑(28=ナイキ)は2018年10月のシカゴマラソンでの日本記録(2時間5分50秒)樹立時に続き、日本実業団陸上競技連合から2度目の報奨金1億円獲得となった。さらに東京マラソン財団の日本新記録ボーナス500万円、4位の賞金100万円と合わせて1億600万円をゲットした。

 大迫は使い道について「自分自身のためもそうだけど、これから育っていく必要がある選手のためにとも考えている」と話したが、仮に昨年の東京マラソンで記録を更新していたら「同一年度内」となり1億円はもらえなかった。昨年が棄権、今回が日本新という絶妙な形で、合計2億円超えを達成した。

 また、今大会は2時間6分台の2選手に1000万円(実業団指導者に500万円)、同7分台の7選手に500万円(実業団指導者に250万円)の報奨金が日本実業団連合から支払われ、計1億8250万円の“大盤振る舞い”となった。

 昨年末は東京五輪の札幌移転、今年は厚底シューズ問題、新型コロナウイルス感染拡大による縮小開催…とマラソン界は想定外の大騒動に悩まされ続けたが、今回の“ボーナス乱舞”はうれし過ぎる悲鳴といったところだ。