コロナ禍が市民ランナー次々直撃 マラソン大会中止ラッシュのナゼ

2020年02月21日 16時40分

拡散が止まらないコロナウイルスの(中国疾病予防コントロールセンター、GISAID提供=ロイター)

 東京、名古屋だけじゃない…。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各地で市民ランナーの走る機会が次々と消滅。ネット上では「なぜ?」の声も上がっている。

 名古屋ウィメンズマラソン(3月8日)の一般参加取りやめが発表された20日、静岡市は3月8日に開催予定の「静岡マラソン」の中止を発表。京都府宇治市は23日に予定していた「宇治川マラソン大会」を中止することを明らかにした。

 さらには、「みらいマラソン」(3月1日、茨城県つくばみらい市)、鹿児島県の「鹿児島マラソン」(3月1日)もこの日中止が発表された。同県与論町の「ヨロンマラソン」(3月8日)のほか、熊本県の「玉名いだてんマラソン」(2月23日)、「天草パールラインマラソン大会」(3月8日)、宮崎では「日向ひょっとこマラソンIN日向岬」(同)が中止に。

 東京マラソン(3月1日)の一般参加取りやめが発表された17日ごろから、マラソン大会は中止発表ラッシュの様相。福島や神奈川、愛知、兵庫などで中止が発表されている。

 ネット上では「発熱のない元気なランナーしか集まらないのに」「屋内ライブとか普通にやっているのに」と、マラソンの一斉中止現象に疑問の声もみられる。

 市民参加3万人以上の東京や2万人以上の名古屋から、2194人がエントリーしていた宇治川まで規模はさまざま。人数が多くなるほど、スタート前後の時間帯を中心に参加者の密度が高まり、感染リスクも生じる可能性はありそうだ。沿道の観客も東京では100万人規模となる。

 一方で、市民マラソンは行政が運営に関わるケースが少なくないことを指摘するネット投稿も。そもそも長時間にわたって道路を使用するにあたっては、地元警察の許可と協力が欠かせない。大会は公的な性格も帯びているだけに、リスクに過敏で“右へならえ”現象が生じてしまうのか…。

 なお、23日に開催予定の「そうじゃ吉備路マラソン」は、岡山県総社市の片岡聡一市長が「人が多く集まる行事が全てNGという風潮はいかがなものか」と述べ、決行する意向を表明している。