陸上男子100メートルで日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(24=日本生命)が“車愛”を熱弁した。

 イタリアの高級車「マセラティ」のブランドアンバサダーに就任した桐生はイベント(18日)に参加し「2人で出かけるときも本音でしゃべれるのが、あの(車内の)空間だと思う。高校時代は父に車で駅まで送ってもらっていて、そこでしか話す機会がなかったけど、その車の中での15分が3年間あったからこそ今の関係ができている」とほっこりするエピソードを披露した。

 一方、競技との共通点については「速さといっても(車は)速度制限があるのでそんなに飛ばせない(笑い)」と冗談を交え「僕は速さを追求したいし、加速に乗る部分とか好きなので」と語った。また土江寛裕コーチ(45)ら指導者には「車のギアで例えられることが多く『ここの40~50メートルは2、3速で上げていく』というのはずっと言われていた」という。

 今夏にはいよいよ東京五輪が開催。本番に向けて「日本記録を奪還して桐生祥秀という価値を上げていきたい」と力を込めた。