【陸上】厚底シューズ問題 ナイキが市場独占懸念の声

2020年01月22日 16時30分

ナイキ社の「ヴェイパーフライ」シリーズ

【スポーツ情報局】五輪担当記者 陸上の長距離を席巻している米ナイキ社の厚底シューズ「ヴェイパーフライ」シリーズを世界陸連が新規則で禁じると複数の英メディアが報じてから、選手や関係者の間に大きな波紋が広がっています。

 デスク 先週から陸上界はその話題一色だな。選手の声はどうなんだ?

 記者 男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(28=ナイキ)はツイッターに「どっちでも良いからさっさと決めてくれーい! 僕ら選手はあるものを最大限生かして走るだけ! それだけ!」と投稿していましたね。

 デスク いくらシューズの性能が良くても走るのは選手だからな。

 記者 同じく「ヴェイパーフライ」を履く東京五輪の女子マラソン代表・鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)を指導する高橋昌彦監督も、本紙に「直前に変えられると、精神的な動揺があると思うが、トップ選手はきっちりタイムを残してくると思う」とシューズの規制はレースに影響ないとの考えを示しました。

 デスク じゃあ、なんで規制の動きがあるの?

 記者 世界陸連側は「誰にでも比較的入手可能なものでなければならない」と公平性に欠ける点を問題視しています。

 デスク でも、一足約3万円で買えるんだろ?

 記者 はい。トップ選手ではなくても十分に購入可能な値段です。そのため陸上関係者の間では、マラソンのトップ選手たちが次々とナイキに乗り換えており、「市場をナイキに独占されたくないからでは?」との声も出ているそうです。

 デスク 結論が出るのはいつなんだ?

 記者 世界陸連が今月末に会議を行い、3月の理事会で回答が出されるようです。

 デスク コースの札幌移転騒動といい、マラソンは“大人の事情”に振り回されてばかりだな。