来年1月2、3日に行われる「第96回東京箱根間往復大学駅伝競走」の記者発表会が10日、都内で行われた。

 今大会には、今年の箱根駅伝でシード権を獲得した10校に加え、予選会を勝ち抜いた10校と関東学連を合わせた21校が参加。各校の監督と学生が抱負を語った。

 昨年に続く総合優勝を目指す東海大は「令和の常勝軍団」をテーマに、練習を積み重ね、11月の全日本大学駅伝で優勝を果たすなど、箱根駅伝でも優勝候補の本命と叫ばれている。主務・中山駿は「今回2連覇を果たして、まぐれではないことを証明したい」と意気込んだ。

 対抗馬の一番手とされる青山学院大は、昨年東海大に敗れて5連覇を逃した。主務・上村臣平は、その悔しさをバネに「総合優勝という目標を見失わずにやってきた」と話す。今大会は令和最初の一戦になることから「これから続く黄金時代の始まりとなれるように」とリベンジを誓った。

 9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝し、五輪切符を手にした中村匠吾(27=富士通)を出した駒沢大は「平成の王者」といわれる活躍ぶりを見せただけに「中村選手の勢いを持って、優勝したい。そして、令和の常勝軍団へ」(主務・青山尚大)と気合十分。令和の時代でも駒沢の力を見せつけるつもりだ。

 他にも、優勝候補の東洋大や順天堂大なども虎視眈々と頂点を目指しており、激しいレースが予想される。