日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(63)が18日、都内で行われた、2020年東京五輪選考レースのマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジとなる「さいたま国際マラソン」(12月8日)の招待選手発表会見に出席した。

 マラソンの東京五輪日本代表枠は男女それぞれ残り1枠。MGCファイナルチャレンジは男女ともに3レースが残されており、女子は今大会のほか大阪国際マラソンと名古屋ウィメンズマラソンだ。

「設定記録2時間22分22秒を突破した者の中で最上位」の選手が五輪切符を獲得するだけに、瀬古氏は「いよいよ最後の戦いが始まります。我々は世界と戦っている。2時間22分22秒は当たり前という気持ちで挑んでほしい。たくさんの人間が記録を切るレースにしていただきたい」と期待を込めた。

 また、コースについて「名古屋や大阪のコースに比べたら上り下りはありますが、エチオピアの選手に言わせたら『坂がどこにあったんです?』というくらい」と語り、「日本人もそういう気持ちで臨んでもらいたい」とエールを送った。