【カタール・ドーハ27日(日本時間28日)発】陸上の世界選手権が27日、ハリファ競技場で開幕。注目の男子100メートル予選で日本勢の9秒台トリオは全員、準決勝(28日)に進出した。

 前日本記録保持者(9秒98)で4組の桐生祥秀(23=日本生命)が10秒18で4着、今年9秒98を出した5組の小池祐貴(24=住友電工)は10秒21で4着だった。日本記録保持者(9秒97)で6組のサニブラウン・ハキーム(20=米フロリダ大)は10秒09で3着に入り、予選を突破した。

 サニブラウンは「またここに来たなという感じ。ちょっと後半、手を抜き過ぎたかなと思うが、明日が本番なんで。しっかり休んで明日に備えればなと」と笑みを浮かべながら話した。

 予選同組で優勝候補のクリスチャン・コールマン(23=米国)はいきなり9秒98をたたき出してきたが「やっぱり強いなと。でも強いなというだけじゃなく、決勝にいったら、また戦うことになると思うので、そこで引けをとらず自分の持ち味を出せたらいい」と決勝進出を果たしての“リベンジ”を誓った。日本勢全員の予選突破には「みんな決勝でしっかり走ることを思っている。みんなで次のステージを目指したい」と語った。

 準決勝&決勝は28日(同29日)に行われる。