川内優輝 東京五輪ほぼゼロの理由

2019年06月25日 16時30分

ポーズをとる川内

 やはり五輪はない? 陸上の世界選手権(9月27日開幕、ドーハ)男子マラソン代表の川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)が24日、都内で空気清浄機などを開発するメーカー「フジコー」とアンバサダー契約を結んだと発表した。

「自分はアレルギーはないが、風邪の予防環境が整えばより競技に集中できる」と話した川内は、この日から約2か月、北海道・釧路での長期合宿に入った。「(2017年の)ロンドン大会で果たせなかった入賞以上という目標のために、しっかり走り込みたい」と世界選手権への思いを吐露した上で、東京五輪出場に関しては「(選考レースの)マラソングランドチャンピオンシップ(MGC=9月15日、東京)ではなく、ドーハを選んだ時点で可能性はほぼゼロ。五輪には何らかの形で関わっていければ」と、やんわりと否定した。

 なぜほぼゼロなのか。男子マラソンで「3」ある五輪出場枠はまずMGCの上位2人が選ばれる。川内が残る1枠を勝ち取るには19年度の国内主要競技会、MGCファイナルチャレンジで設定記録を突破した上で、記録最上位選手になる必要がある。しかも設定記録は2時間5分49秒という、大迫傑(28=ナイキ)の日本記録より1秒速いタイム。自己ベスト2時間8分14秒の川内にとってはきわめて厳しい条件となるからだ。

 突破した選手がいない場合は、MGC3位が選出される。このため、MGC本戦の結果で代表を選びたい日本陸連の思惑も見え隠れするが…。川内は「他にやりたいことがたくさんある。あらゆるジャンルのマラソンを知りたい」とどこ吹く風。プロになっても変わらない姿勢で日本全国、そして世界を走り抜く。