桐生 僅差で敗れ「ここで勝てば『ガトリンに勝った』という選手に」

2019年05月19日 18時38分

 陸上のセイコーゴールデングランプリ(19日、大阪・ヤンマースタジアム長居)の男子100メートルで、桐生祥秀(23=日本生命)が10秒01(追い風1・7メートル)で日本選手トップの2位に入り、2020年東京五輪の参加標準記録(10秒05)を突破した。

「出るタイミングが遅れた」と振り返りながらも中盤から後半にかけて加速し、アテネ五輪金メダリストのジャスティン・ガトリン(37=米国)と並走。最後は僅差で敗れ「悔しい。ここで勝てば『ガトリンに勝った』という選手になれた。そこは世界で死闘してきた選手と一度も決勝に立てていない選手の差が出た」と語った。

 ただ、タイムについては「(10秒)05を超えたのはよかった」。先月のアジア選手権での日本人初Vなど好調を維持し「ダントツではなく、競ったレースで自分の走りができているのは、昨年のタイム以上に価値がある」。

 要因については、冬場のトレーニングをケガなく乗り越えたことに加えて「スタート時に自信を持つことで、中盤からの持ち味をどう生かすかということだけを考えている。それから調子がいいときは『9秒台』とか『ベストを出す』と独り言のように言い聞かせるようになった」と心境の変化を明かした。

 サニブラウン・ハキーム(19=フロリダ大)が自身に続く9秒台(9秒99)をマークし、この日は小池祐貴(24=住友電工)が10秒04だったことで「負けてられないという気持ちは大きい」。“日本最速の男”はさらにタイムを縮めることができるか。