【MGC】トーン上がらない女子マラソン界

2019年03月11日 16時30分

 2020年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(9月15日)の出場権を懸けた名古屋ウィメンズマラソンが10日に行われ、福士加代子(36=ワコール)を含む5人が新たに出場権を獲得した。それでも全体的に低調な内容に、日本陸連関係者のトーンが上がることはなかった。

 1月の大阪国際女子マラソンで転倒、途中棄権から中41日での強行軍だった福士は2時間24分9秒で走り抜き、8位でフィニッシュ。既にMGC出場権を獲得し、この日も日本勢最高の5位に入った岩出玲亜(24=アンダーアーマー)には及ばなかったが「やっと(権利を)取ったわ。転ばなかったらいけるんでしょう」と笑った。

 これで女子のMGC出場権獲得者はようやく2桁を超えて14人。日本陸連の河野匡長距離・マラソンディレクター(58)は「リオ(五輪)を経験している福士さんが加わったことにより、MGCのレース展開が面白くなるというか、駆け引きなどでいろんな作用をもたらしてくれるのではないか」と、実績と知名度のあるベテランの参戦に期待を寄せた。

 とはいえ、この日も日本勢は30キロすぎで、優勝したヘラリア・ジョハネス(ナミビア)ら先頭グループから一気に離され、河野ディレクターも「諸外国の選手たちの強さも受け止めなければならない」。MGCに向けて最低限の頭数だけは揃ったかもしれないが、本番の東京五輪に向けてまだまだ課題も残った。