小池都知事“東京マラソンで大醜態”の波紋

2019年03月04日 16時30分

小池百合子東京都知事

 東京五輪・パラリンピックを来年に控え、小池百合子都知事(66)がとんだマナーの悪さを世界に発信してしまった。3日に都内で開催された東京マラソンの表彰式中に両手をポケットに突っ込む姿を見せてしまったのだ。この格好にネット上は「世界に恥さらし」「五輪の顔にするのは無理」と炎上。小池氏は謝罪したが、“排除発言”に続き、取り返しのつかない失態となりかねない。

 今年の東京マラソンは約12倍の抽選で選ばれたランナーら約3万8000人が参加。雨に見舞われ、気温も5度前後と低く2010年以来の悪天候下での開催となった。エチオピアのビルハヌ・レゲセ(24)が2時間4分48秒で初優勝し、ゴール後には、東京駅前で表彰式が行われた。

 式でプレゼンターを務めたのは大会会長でもある小池氏。ステージ上でレゲセに「おめでとう」とメダルを授与したまでは良かったが、一歩後ろに下がると目を疑う行動に出た。なんと両手を上着のブルゾンのポケットに突っ込んでしまったのだ。

 他のプレゼンターがトロフィーなどを渡した時にはポケットから手を出して拍手をしたが、その後はやはり再び両手をポケットに突っ込んだ。

 式は冷たい雨が降り続く屋外で行われ、レゲセは雨に打たれて、ずぶぬれになりながらステージ上でスピーチをしたが、小池氏らは和装姿の女性たちに傘をさしてもらっていたため、濡れることはなかった。

 その様子はテレビで生中継され、海外145の国と地域でも放送された可能性があるため、ネット上では直後から「めっちゃ不快」「アスリートに対する敬意のカケラもない」「いくら寒くてもポケットに手を入れるのは良くない」「態度が悪すぎる」と批判コメントが殺到した。

 小池氏が両手を突っ込んだ姿は、ふてくされていたかのよう。どこか上の空だったのも寒さだけでなく、最近の自身を取り巻く厳しい状況がありそうだ。都議会では築地市場跡地の再開発を巡って、当初の「食のテーマパーク構想」が消えたことで、野党が反発。4日の都議会経済・港湾委員会に小池氏が出席し、一問一答形式での“事情聴取”を控えていたため、想定問答で頭がいっぱいだったのか。

「都議会自民党は小池氏の発言が変節極まりないとして、委員会での追及を口火に一気に攻め立てる構え。都民ファーストの会と公明党が議会の過半数を握っているとはいえ、都民ファ内で小池氏に愛想を尽かし、反旗を翻す議員が出てくる可能性もあり、小池氏もピリピリしている」(都政関係者)

 小池氏の任期は来年7月30日まで。東京五輪は同年7月24日に開会式が行われ、8月9日に閉幕する。パラリンピックは8月25日~9月6日。

「小池氏が東京五輪期間中もホストシティーの首長でいるためには、6~7月に行われる都知事選で再選するか、任期を五輪後までに延期する特例法を政府に認めてもらわないといけない。小池氏は自民党の二階俊博幹事長を通じて策を練っているようですが、自民党都連は五輪のトップにはさせまいと阻止に動くため、都知事選が濃厚です」(同関係者)

 表彰式後に小池氏は「警備や環境対策など東京マラソンには蓄積がある。2020年東京五輪・パラリンピックに生かしたい」とコメントしたが、ポケットに手を突っ込んだ態度について指摘されると「すみません。失礼いたしました」と謝罪した。

 築地市場の移転や再開発を巡って、朝令暮改となっても小池氏は一切、非を認めないため紛糾してきた。この日は素直に陳謝したことで、自民党の小松大祐都議はツイッターで「知事も誤りを認めることができるのだ、という事を初めてしりました…」と皮肉られた。

 東京マラソンは五輪の予行演習で関係各所は緊張感を持って任に当たっていた。マラソンは警備が最も難しいとされ、警視庁は車両突入防止バリアを増設。一般観客と関係者エリアを遮る看板の裏には、さすまたを仕込んで緊急時に対応できるよう新兵器も投入した。

 また約1万1000人のボランティアが運営を支えた。五輪・パラリンピックでもボランティアに志願している人は多く、大きな経験となった。東京五輪のトップの行方は不透明だが、それ以外の準備は順調に進んでいるのがせめてもの救いか。