【東京マラソン】瀬古氏 大迫傑に「?」指令

2019年03月01日 16時30分

テープカットする瀬古氏

 まさかの“珍指令”だ。日本陸連の瀬古利彦強化戦略プロジェクトリーダー(62)が28日、都内で開催された東京マラソン(3日)のプレイベントに出席。同大会に臨む日本記録保持者の大迫傑(27=ナイキ)について「実力ナンバーワンなのは分かっているから、あまり頑張る必要はない」と語った。

 大迫は昨年10月のシカゴマラソンで2時間5分50秒の日本新記録をマーク。すでに2020年東京五輪代表選考会の「グランドチャンピオンシップ(MGC)」(9月15日)の出場権も獲得済み。そのため「ここで(力を)出し切ってしまってMGCに出られなくなるシナリオが一番困るんだ。大事なのはオリンピックだから」と後輩を思いやった。

 その裏には自らの“しくじり”がある。1984年ロサンゼルス五輪に出場した瀬古は期待外れの14位。敗因は年明けから続けてきたハードな練習だ。疲労が抜けずに本番で力を出せなかった苦い経験をしている。以前、瀬古リーダーは本紙に「成功の話ならQちゃんに聞け。オレからは失敗を学べ」と、00年シドニー五輪金メダルの高橋尚子さん(46)を引き合いに持論を展開していた。

 もちろん「力を抜け」と言うわけではないものの、大迫にとっては大先輩の失敗を教訓に生かすべきなのかもしれない。