第95回東京箱根間往復駅伝は2日、往路が行われ、昨年まで3年連続で総合2位だった東洋大が5時間26分31秒の新記録で2年連続7回目の往路優勝を決めた。

 東洋大は1区で西山和弥(20)が、昨年に引き続いてまたも快足を飛ばし1位でタスキをつないだ。2区は山本修二(22)が2位に順位を落としたが「先輩として最低限の走りができた」と語る“粘走”を見せた。

 続く3区では吉川洋次(20)が一時トップに立ったが、総合4連覇中の青山学院大主将・森田歩希(22)の区間新の走りに逆転され2位。しかし4区では相沢晃(21)がそれまでの記録を1分半近く縮める区間新の激走で逆転すると一気に後続を突き放し、2位の東海大に2分48秒差をつけた。

 往路最後の5区は“セーフティーリード”でタスキを受けた田中龍誠(20)が、これまた区間新の走りで追いすがる東海大・西田壮志(20)を1分14秒差で振り切り、ゴールテープを切った。

 東洋大・酒井俊幸監督(42)は「12月にやっと間に合ったような選手もいたが、5人がよく走ってくれた」とメンバーをねぎらい、「昨年よりも倍以上のリードがあるが気の抜ける差じゃない。6、7区でしっかり主導権を握りたい」と5年ぶり5度目の総合優勝に向けて気を引き締めた。