福岡国際マラソン 日本人14年ぶりV!服部を瀬古氏が大絶賛した意図とは

2018年12月03日 16時30分

 福岡国際マラソン(2日、福岡市・平和台陸上競技場発着)で服部勇馬(25=トヨタ自動車)が2時間7分27秒で初優勝。この大会で日本人が優勝するのは14年ぶりの快挙で、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(62)は大興奮で優勝の価値を説いた。

 服部は過去のレースで35キロ以降に失速しがちだったが、この日は36キロの給水地点から加速。アフリカ選手2人と競っていた先頭集団を抜け出し、来年9月の東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」の出場権も獲得した。

 この結果に瀬古氏は「うれしい」と大喜び。「海の向こうで大迫君も見ている。油断できない相手が出てきたと思っている」と日本最高記録保持者の大迫傑(27=ナイキ)の名前を出して2人の闘争心をあおった。

 服部を大迫に重ね合わせるのには理由がある。瀬古氏は「昨年は大迫君がこの大会で記録を出して火をつけたんだ」と指摘。昨年大会で大迫は2時間7分19秒で3位に入った。2018年になると、日本マラソン界は新記録に沸いた。2月の東京マラソンで2位に入った設楽悠太(26=ホンダ)が2時間6分11秒の日本最高記録をマーク。10月には大迫がシカゴマラソンで2時間5分50秒で3位となり、設楽の記録を更新した。瀬古氏は一連の盛り上がりが昨年の大迫に始まったと考えているだけに、同大会で好記録をマークした服部への期待も大きくなっている。

 何より設楽、大迫と違い服部は優勝した。「勝負は勝たないといけない。あとでタイムがついてくる。服部君は勝ったことで自信になった。大迫君も設楽君も勝っていない。余裕があるから勝てる」(瀬古氏)。服部も「大迫さんと比べるとタイムは劣っている」と大迫超えに意欲を燃やしている。長らく低迷を続けた日本の男子マラソンが、東京五輪へ向けていよいよ勢いに乗ったのか。