マラソン藤原 猪木に〝弟子入り〟

2012年05月13日 18時00分

 ロンドン五輪男子マラソン代表の藤原新(30=ミキハウス)が、IGF総帥・アントニオ猪木(69)に〝弟子入り〟することになった。藤原は男子マラソンでは1992年バルセロナ五輪の森下広一以来20年ぶりのメダルを目指すが、藤原はメダル取りの超秘策の実行を決意。なんと、かねて憧れを抱いていた「燃える闘魂」から大舞台で戦うための闘魂を注入してもらうというのだ。

 あっと驚く電撃合体が実現する。関係者によると、藤原は以前から格闘技に興味があり、猪木が持つオーラに憧れを抱いていた。そこで、ロンドン五輪前に猪木との対面を熱望。近日中にも都内の「アントニオ猪木道場」を訪れ、闘魂を注入してもらうという。

 藤原は本紙の取材に「猪木さんは、テレビ画面のこちら側から見ていてもオーラが伝わる。実際にお会いしたらどんな感じになるのか、今からゾクゾクします」と胸中を明かした。

 それにしても「無職ランナー」として話題を集めた藤原がプロレス界のカリスマに〝弟子入り〟とは、あまりに意外な展開。一方で、日本を代表して世界と戦うトップアスリートたちには、モハメド・アリ戦実現など世界中に伝わる伝説を築いてきた猪木への〝信仰〟が根強い。
 レイズとマイナー契約を結んだ松井秀喜外野手(37)は、エンゼルスに所属していた2010年、米国で猪木と対面。闘魂ビンタこそなかったが〝闘魂アドバイス〟を贈られた。野球界では01年に現役時代の清原和博氏(44)が闘魂ビンタを受け、昨年8月には巨人・原辰徳監督(53)が東京ドームで激励されるなど縁が深い。

 また競泳平泳ぎの北島康介(29=日本コカ・コーラ)はアテネ五輪で2冠達成後の06年2月、猪木の誕生パーティーに出席。「猪木さんから元気をもらい、北京でも頑張ります」とあいさつした。北島はもくろみ通り、08年北京五輪で2大会連続2冠の偉業を達成している。

 さらにはレスリング女子55キロ級で五輪3連覇を目指す吉田沙保里(29=ALSOK)も一昨年の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞授賞式」で猪木と対面を果たし、パワーを与えられた。〝猪木詣で〟はトップアスリートにとって活力源となっているのだ。

 猪木自身も、男子マラソン代表の顔になった藤原に注目し、応援する姿勢を見せている。

「こないだ、東スポでもでっかくやってた選手だろ。記録出したりして、すごいじゃん。猫ちゃん(猫ひろし)がダメになっちゃったし、頑張ってもらいたいね。道場に来てもらったら、闘魂注入でもやりましょうか。おれは今までビンタでケガをさせたことはない。俺に触れると運気があがってくんだ。フフフッ」

 もちろん異例のコラボレーションは、効果絶大な精神修行になることは間違いない。北島の例でも分かるように、メダル取りへ〝ゲン担ぎ〟の意味もあるようだ。〝元無職ランナー〟は猪木イズムを継承して、ロンドンでメダルを狙う。