陸上のセイコーゴールデングランプリ大阪(20日、ヤンマースタジアム長居)で、男子400メートルリレーの日本Aが37秒85の好タイムで優勝した。

 日本Aは1走から山県亮太(25=セイコーHD)、飯塚翔太(26=ミズノ)、桐生祥秀(22=日本生命)、ケンブリッジ飛鳥(24=ナイキ)とリオ五輪の銀メダルメンバー。レース前に4人で話し合った「リオ五輪のタイム(37秒60)にどこまで近づけるか」というテーマをほぼ完璧にこなした。

 1走で米国チームのジャスティン・ガトリン(36)を上回る走りを見せた山県は、8月のアジア大会を見据え「(この日3位の)中国もタイムを伸ばしてくるので油断はできないが、力を出せば勝てるという自信を持って臨める」。

 各選手とも100%の仕上がりではないだけに、日本陸連の土江寛裕五輪強化コーチ(43)は「状態が上がってくれば、五輪で金メダルを狙える37秒台前半も見えてくる」と期待を寄せた。