競泳の日本選手権2日目(4日、東京辰巳国際水泳場)、男子のエース、萩野公介(23=ブリヂストン)が出場予定だった200メートル自由形を棄権した。

 低調に終わった昨年からの巻き返しを誓い、スペインでの高地合宿で自信を得て帰国したが、3日の400メートル自由形ではタイムも伸びずに2位。パンパシフィック大会(8月、東京)とアジア大会の出場権の獲得を逃していた。平井伯昌コーチ(54)は「彼の性格上、自分のあら探しに走る。去年と同じ流れになりかねないから、引きずらせないように」と棄権の理由を説明した。

 平井コーチによると、萩野は「気持ちも体もしんどい部分がある」と話している。5、6日の200メートル個人メドレーには出場するが、8日の400メートル個人メドレーに出るかは未定だ。