高梨沙羅 W杯55勝効果でクラレと“生涯契約”へ

2018年03月29日 11時00分

ギネス記録認定証を受け取り笑顔の高梨沙羅(左)

 平昌五輪ノルディックスキー・ジャンプ女子銅メダルの高梨沙羅(21)に対して、所属するクラレが“生涯契約”の意向を固めている。

 男女を通じW杯歴代最多の通算55勝に到達した高梨は27日、羽田空港に帰国した。記録は自身3つ目のギネス世界記録(過去2つは女子W杯最多勝とW杯総合優勝2回)に認定され「まさか、もう一度ギネス記録を頂けるとは思っていなかった」と驚いた様子。「56勝、57勝とまた積み重ねていけるようにしたい」と記録更新を誓い、来季に向けて5月のゴールデンウイークからジャンプ練習を“スピード再開”すると明かした。

 単独最多記録となった54勝目と記録更新の55勝目は平昌五輪金メダルのマーレン・ルンビ(23=ノルウェー)を破ってのものだったが、高梨は「今の自分の技術では世界で戦える力はない。ルンビ選手も本調子ではなかったと思う」と謙虚な姿勢も示した。

 周囲はそんな高梨を全面的に支える方針だ。2013年から契約を結ぶクラレは、本紙の取材に「高梨さんが現役を続けていく限りサポートしていく」(同社幹部)と“生涯サポート”を表明した。山形の「クラレ蔵王シャンツェ」の命名権も延長を含めて検討。高梨サイドの関係者も「クラレさんにそのままやってもらえるのであれば、(所属を)変えるとかそういうことはない」と大歓迎だ。

 ジャンプ以外のトレーニング場所は卒業生として日体大の施設を使えるが、同じくスポンサーの森永製菓が引き続き提供する。

 前人未到の金字塔を打ち立てたことで、他の企業からの支援についても“55勝効果”が期待できそうで、高梨を取り巻く環境はさらに充実していきそうだ。