【カーリング】藤沢五月 4人制&混合ダブルス二刀流に「そだねー」と言えない理由

2018年03月15日 16時30分

「そだねー」じゃない!? カーリングの「日本混合ダブルス選手権」(青森・みちぎんドリームスタジアム)が14日に開幕し、LS北見の藤沢五月(26)とSC軽井沢の山口剛史(33)が組んだ「藤沢山口」が2連勝で予選リーグ(A組)突破に向けて好スタートを切った。今大会の優勝チームは4月の世界選手権(スウェーデン)に出場。これを機に藤沢らは4人制との二刀流を目指すのかと思いきや、両種目での五輪出場は検討されていないという。

 注目度ナンバーワンの藤沢山口が順調に滑り出した。初戦のオリオン機械戦では第1エンドでいきなり2点をスチール。相手のミスにも乗じて8―1で快勝すると、2戦目でも船木・工藤ペアを14―1と圧倒した。

 藤沢はパワフルな山口のスイープを「女子の2人分、はいてくれる」。山口は藤沢のプレーぶりを「試合までの準備はすごく細かいのに、投げるときは大ざっぱ。天才だなと思う」。互いに褒め合い、息の合ったところを見せた。

 C組ではチーム吉田・両角(吉田夕梨花、両角友佑)が敗れる波乱はあったが、B組の吉田・清水(吉田知那美、清水徹郎)は初戦でチーム山形に8―1と大勝。平昌五輪の日本代表同士で女子は銅メダリストだけに、男女急造ペアでも実力は段違いだった。

 日本は出場権をつかめなかったが、今回の平昌五輪から混合ダブルスも正式種目に採用されたばかり。今後は4人制の実力者同士がペアを組み「二刀流」で4年後の北京五輪を目指すのかと思いきや、日本カーリング協会関係者は否定的だ。

「平昌五輪でも日程は重なっていなかったので不可能ではありませんが、他国でも両方に出場した例はなかった。日本はこれまで(強豪国の)カナダのやり方を参考にしていて、カナダもやっていませんから…」

 混合ダブルスと4人制の連戦はコンディション調整などの面でマイナスと捉えられている。さらに、混合ダブルスの世界選手権はシニア(50歳以上)の世界選手権と同時開催が慣例。同関係者によれば、オーストラリアのカーリング協会会長は自ら両種目に出場したというが、これは極めて珍しいケースだという。

 今季からメジャーに挑戦したエンゼルスの大谷翔平投手(23)も、平昌五輪でアルペンスキーとスノーボードで金メダルを獲得したエステル・レデツカ(22=チェコ)も二刀流と呼ばれる選手はいずれも前例のないことに挑戦している。カーリングでも二刀流に「そだねー」と挑む選手は現れるだろうか?