平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(31=相沢病院)が所属する相沢病院(長野・松本市)の相沢孝夫理事長(70)が26日、記者団の取材に応じ、「メダル獲得の瞬間に(自分自身を)連れてきてくれたことに心から感謝したい」と笑顔で語った。相沢氏は試合を現地で観戦していた。

 金メダルが決まった時は「小平とコーチの名前を呼び、『ありがとう、おめでとう』と叫んだ」と振り返った。「小平自身がスケートを極めたと思えるまで、二人三脚で歩きたい」とも話し、サポートを続ける考えを示した。小平は前回ソチ五輪後にオランダで武者修行したが、相沢氏は「帰ってきた時、吹っ切れたようにたくましくなった」と成長を喜んだ。小平は2009年から同病院所属。病院側はスケートに専念できるよう支援を続けた。