【韓国・平昌20日発】フリースタイルスキー・ハーフパイプ女子決勝で世界選手権王者の小野塚彩那(29=石打丸山ク)は82・20点で5位だった。

 逆転を期した3本目。左胸を叩いて滑り出したが、最後のエアが不完全な状態となった。

「最後は12月に脳震とうを起こしてしまったトリックだったんですけど、あのスピードでいったらっていう恐怖心が先に出てきてしまって…。今回は自分自身の闘いだった。ちょっと悔やまれます」と唇をかんだ。

 満足感もある。「メダルは取れなかったんですけど、自分ができることはやりきった。悔しいは悔しいんですけど、やりきれてよかったと思います」と胸を張った。

 ただ、上位はいずれも90点台で世界との差を痛感する敗戦だった。高さ、難易度、回転数、どれを取っても及ばなかった。「上位の2人に関しては別」と認めざるを得なかった。

 一昨年には一般男性と結婚。集大成として挑んだ五輪が終わった。今後のキャリアについては「これを一番に目指して終わった直後なので、ちょっとまだこの先のことは考えられないですね」と語った。