【韓国・江陵19日発】スピードスケート男子500メートルで、バンクーバー大会の銅メダリストで4度目の五輪出場となるベテラン、加藤条治(33=博慈会)が34秒831の6位と気を吐き、現役続行への意欲を示した。日本勢最高は34秒78で5位の山中大地(27=電算)だった。

 最初の100メートルを9秒53と好スタートの加藤だったが、直後のコーナーでミス。「左足が抜けてしまってスピードに乗れなかった。メダルの力はあったと思うが、一発勝負でそれを出せるかどうかが実力。それができた選手を最大限にリスペクトする」と振り返った。

 ソチ五輪後、1年の休養を経て復帰。この3年間を振り返り「世界のトップが見えるところまで帰ってきて頑張ったというか、頑張れる環境を与えてもらったことに感謝したい」。前評判は決して高くなかったが、メダルにあと0・18秒と近づいた。

 今後については「自分の一存で決められることではないし、自分の気持ちも変わるかもしれない」としつつも「まだ上に行くチャンスがあると思う。続けられるなら続けたい」。かつての世界記録保持者は再起に意欲的だった。