北の美女応援団が見せた母性本能 “敵国ベビー”と笑顔で握手

2018年02月16日 16時30分

米国人とみられる赤ちゃんに顔をほころばせる美女軍団(ロイター)

 平昌冬季五輪に北朝鮮から派遣された美女応援団は、前日に続いて15日も、フィギュアスケート・ペアのフリーに出場したリョム・テオク、キム・ジュシク組の応援で江陵アイスアリーナに現れた。

 前日の半分、約100人しかいなかったが、前日は封印していた合唱を解禁。韓国人にもなじみ深い北朝鮮歌謡「お会いできてうれしい」を大合唱し、観客から拍手喝采を浴びた。ただ、監視役とおぼしき男性らが後方で広げた北朝鮮の国旗は、なんと逆さま(正しくは★の位置が左寄り)で、団員らは最後までそれに気付かず応援を続けた。

 リョム、キム組は13位。2人の演技が終わると応援団は早々に帰り支度を始め、20人ほどの美女軍団は整列してロビーにある女子トイレへ。出待ちの欧米メディア、韓国人のヤジ馬がトイレ前に陣取り異様な光景の中、彼女らはトイレに入って10分以上たってもなかなか出てこない。

 残り約80人の美女軍団は専用出入り口から足早に退場したが、北朝鮮のベンチコートを着た中年男性たちは続々とトイレ前に集結。互いにボソボソ言葉を交わし始め、明らかに焦燥した表情を見せ始めた。そんな矢先、20人は何食わぬ顔でさっそうとトイレから出てきて、手を振りながら会場を後に。単に中が混んでいただけのようだ。

 北の美女軍団への執拗な取材攻勢は韓国内で問題になっている。大手地元メディア「聯合ニュース」はさる7日、高速道サービスエリアの女子トイレ内で女性記者が撮った、個室トイレ前で順番待ちする美女軍団の写真をウェブ版にアップ。ネット上は「応援団に人権はないのか」などと大炎上し、聯合ニュース側は問題の写真を削除し、謝罪コメントを出したばかりだ。

 ただ、当人たちはそんな喧騒など、どこ吹く風。この日もトイレに入る直前「USA」のニット帽をかぶった白人男性が抱っこする赤ちゃんに気付いた何人かは、顔をほころばせて赤ちゃんと握手したりしていた。いくら“敵国”でも子供は別格で、さすがに母性本能をくすぐられたようだ。