高木監督采配“ボイコット”の一部始終

2012年05月05日 14時00分

 完勝したのにおかんむり、しかも今季初めて試合後の会見を拒否——3日の阪神戦(ナゴヤドーム)で中日・高木守道監督(70)は、会見場に現れるなり「今日は何もありません」とだけ言い放つと、きびすを返した。帰りの車に乗り込む際も「もうしゃべりたくない!」とドアをバシンと強く締めて球場を去った。

 指揮官の怒り心頭の理由は、試合中にあった。3点リードした5回の攻撃で、先頭の大島の安打で無死一塁となり、続く荒木の初球でベンチからバスターエンドランのサイン。ここで荒木がなぜかバントの構えを見せないまま中飛に倒れ、その後もちぐはぐな攻めで無得点に終わった。

 直後、瞬間湯沸かし器の異名を持つ指揮官がドッカーン。三塁コーチャーを務める平野外野守備走塁コーチがベンチに戻るなり、鬼の形相で「何で俺の出しているサインが伝わらないんだ! お前らで勝手にやればいいじゃないか!」と伝達ミスに激高した。

 高木監督はその宣言通り、6回以降の采配を〝ボイコット〟。7、8回ともに無死一塁、無死一、二塁の場面がありながら、定石のはずの送りバントのサインなどを一切出さず、ノーサインで打たせた。そのため、追加点の最大の好機を2度も逸して無得点に終わり、8回から田島、9回から岩瀬を送ることに…。

 高木監督の怒りは試合後も収まらず、首脳陣らで行う反省会にも顔を出さなかったという。チーム関係者は「いくら腹が立ったからといってもこんなことはあってはならない。そのせいで7、8回は1、2点でも取れた展開だったのに、結局無得点で、出さなくてもよかった田島や岩瀬まで登板させるハメになった。こんな使い方をしていたらパンクしてしまうよ」と指摘する。9連戦中の中日はここまでの6試合で岩瀬の登板がすでに5回。警鐘を鳴らす声が出るのも無理はない。

 何とも不穏な空気が漂っている中日ベンチ。大丈夫なのか…。

高木監督「瞬間湯沸かし器」封印

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高木監督のボヤキ止まらず