【韓国・平昌14日発】平昌五輪男子ハーフパイプ決勝、平野歩夢(19=木下グループ)は95・25点で前回ソチ五輪に続き銀メダルを獲得した。日本のスノボ選手が五輪で複数のメダルを獲得したのは史上初めて。3度目の五輪制覇を狙ったショーン・ホワイト(31=米国)が97・75点で金メダルに輝いた。

 予選で武器の大技ダブルコーク(DC)1440(縦2回転横4回転)を温存しながら3位で決勝を迎えた平野。1本目は35・25点だったが、2回目で五輪史上初めて連続でダブルコーク1440を決め95・25点をマーク。1回目94・25点で1位だったホワイトを抜きトップに立った。ホワイトも2回目に連続4回転を決めたが、その後乱れ55・00点。

 迎えた最終3回目、平野は着地に失敗し43・25点。追う立場で最後に登場したホワイトが連続4回転などをほぼ完璧に決め、97・75点で平野を上回った。

 片山来夢(22=バートン)は87・00点で7位。戸塚優斗(16=ヨネックス)は2回目に転倒し、11位に終わった。

【平野歩夢の話】前回も銀で、より上を目指して4年かけて練習してきた。悔しさは残っているが、自分でできる範囲の中で、全力でできたので素直にうれしいと思う。楽しかったです。最後の3人でみんな争って、順番もいい並びだった。今までで、一番の大会だったかなと思う。すべての人に感謝しかない。その力が今回結果になったのかなと思う。

【片山来夢の話】悔しいですね。点も出なかったし。だた、滑りは今までで一番だったのでうれしさもあるが、悔しさもある。スノボで自分がやりたいことがたくさんある。今後はそこに向かうだけ。五輪で得たのは次のステップが見えてきたこと。早く切り換えて自分のスノボをしたい。