【韓国・平昌9日発】スノーボード・ハーフパイプ男子の平野歩夢(19=木下グループ)の金メダル獲得は「連続4回転」と「パイプ攻略」がカギになりそうだ。

 練習を公開した平野は大技のフロントサイドダブルコーク1440(縦2回転、横4回転)に3度成功するなど好調をアピール。「いつも以上に、自分も本気になって練習からやらなきゃなっていう気持ちがある。最後までやれることが必ずあると思うから」と気合の表情を見せた。

 金メダル争いは“カリスマ”ショーン・ホワイト(31=米国)、世界選手権2連覇のスコッティ・ジェームズ(23=オーストラリア)との三つどもえと見られる中、平野が頂点に立つためには、1月のXゲームで世界で初めて成功させた連続4回転を決めることが必要になる。「ダブル40のコンボが実際できるのは、ショーンと平野の2人。ここが金メダルのキーになってくる」(村上大輔コーチ)

 そのためには「パイプの長さが今までより長いのと、壁がちょっと小さいのかなという印象がある」(平野)という平昌の本番コースへの適応が不可欠となる。果たして、連続4回転を決めて日本男子初の偉業を成し遂げるか。