“万里の長城”を打破できるか。今年10月に開幕する卓球「Tリーグ」の参加チームが7日、都内で発表された。今シーズンは男女各4チームの計8チームが参入する。

 選手構成は外国人枠の制限がなく、過去2年で世界トップ10以内に入った選手がチームに1人はいることなどのルールがある。卓球で世界トップといえば中国選手。どのスター選手が参加するか、注目を集めている。Tリーグの松下浩二専務理事(50)は「中国協会からは『検討いたします』という答えをもらっている。日本協会の力も借り、参加してほしいと言い続けていく」と熱烈ラブコールを送り続けるという。

 ただし中国トップの招聘はそう簡単なことではない。関係者によれば、現中国代表の場合は個人の意思にかかわらず、海外参戦には必ず中国協会を通さなければいけないという規則がある。そもそも中国は自国リーグから外国人選手を“締め出した”ばかり。すぐに「ハイ、どうぞ」とはいかないのが現状のようだ。

 それでも「すでに海外の20人程度の選手から連絡が来ている。過去に代表経験のある中国の選手も含まれているし、欧州トップもいる」(日本協会・宮崎義仁強化本部長)とTリーグの海外での評判は上々。今回の参加チーム決定で日本のトップ選手や海外選手の加入が具体的になれば、Tリーグの話題がさらに世界に伝わるはず。魅力をアピールし、中国協会の“厚い壁”を打ち破りたいところだ。