東京五輪“夜のおもてなし”もリオ超え!

2018年02月01日 10時00分

不二ラテックス・門脇氏(上)と相模ゴム工業・山下氏

【東スポ2020現場最前線】コンドームもリオ超えか――。2020年東京大会は200を超える国と地域から五輪・パラ合わせて約1万5000人の選手が競い合う。過去最大級のイベントで気になるのは、夜の国際交流。これまで選手村で配布されたコンドームは16年のリオデジャネイロ大会の45万個が最多といわれる。果たして、東京大会はどうなるのか。2年半後に迫った本番を前に、取材班は「サガミオリジナル」ブランドを展開する相模ゴム工業と「ミチコロンドン」コラボブランドが有名な不二ラテックスに話を聞いた。

 メディアが立ち入ることができない選手村は、競技に集中しやすい一方で、競技が終わればド派手なパーティーに興じる選手も少なくないといわれる。お国柄にもよるのだろうが夜の国際交流もお盛んで、セックスに関する“武勇伝”も漏れ伝わってくる。

 海外のあるサッカー女子が「芝生の上や、建物の陰でたくさんの人がセックスしている」と証言したこともあれば、競泳の某メダリストも「選手の7割はヤッてるよ」とサラリと言ってのけるほどだ。本紙記者も次のような話を聞いたことがある。

「日本人女子選手が海外の男性選手に人気で、ある選手はトイレに連れ込まれていた」「ベランダで男2人、女1人の3Pを目撃したことがある」…。どこまで本当かは定かではないが、世界中から最高峰のアスリートが集まるのだから、そちらの方も世界最高水準と考えるのが、むしろ自然だろう。となれば、東京大会の成否の一端を担っているのは、コンドームといってもいいかもしれない。

 相模ゴム工業株式会社の山下博司ヘルスケア営業本部営業企画室室長は「過去には弊社でも長野五輪などで数万個の無料配布をしました。今回の案件につきましても、いろいろと(組織委員会など)情報を集めています」と話す。また、不二ラテックス株式会社の門脇立彦医療機器本部ヘルスケア営業部マーケティング課課長も「配布につきましては、さまざまな形を検討しているところです」と準備は始まっている。

 極限までの薄さと肌触りを持つ「メードインジャパン」の商品は海外でも評価は高い。世界にある7大コンドームメーカーのうち、日本のメーカーが何と4つも占めている。昨今、海外観光客、特に中国人を中心とした「爆買い」という言葉が注目されたが、コンドームにも爆買い現象が起きたほど。ところが世界シェアナンバーワンは日本ではなく、英国の「durex(デュレックス)」ブランド。

 どうしても日本の商品は生産ラインの確保や販売ルートなどの問題があり、トップにはなれないという。そういう意味でも東京大会は、自社の商品を世界にPRする絶好のチャンスだ。

 そこで両社に東京五輪で選手たちにお勧めしたい商品を挙げてもらった。

 相模ゴムの山下室長は「サガミオリジナル001」「サガミオリジナル002」をプッシュ。従来のゴム製でなく、ポリウレタン素材で製造されていて、それぞれ0・01ミリ、0・02ミリという究極の薄さが最大のセールスポイント。

 さらに「白人の方はゴムアレルギーの方がけっこう多い。弊社の製品はポリウレタンでできているので、安心してお使いいただけます」(山下室長)と、かゆいところに手が届くような開発を心がけている。

 不二ラテックスの門脇課長は柔らかさが特長の「SKYN」を挙げた。合成ゴム「イソプレンラバー素材」で作られていて「肌の柔らかさに近く、特に女性の方からの支持を得ています。また、年配の方も使いやすいとの声が届いています」と熱っぽく語った。

 両社ともに外国人用のサイズを特別に製造していないが、サガミオリジナルでは「サガミオリジナル002」を世界50か国で販売。その中でも欧米では「Lサイズ」(直径38ミリ、長さ190ミリ)がスタンダードで、ポリウレタン製の同商品の強度は、ゴム製より3~5倍で薄くても安心して使用できる。

 不二ラテックスでは「ジャストフィット X―LARGE(フレアー L)」とビッグサイズがあり、「直径44ミリ、長さ200ミリ」というもの。「過去には最大サイズと言われるオーストラリアにも輸出し、サイズ等のクレームは一切ありませんでした」(門脇課長)

 両商品ともそれぞれ秀でた特長がある。世界のトップアスリートたちがあっと驚き、そして競技にもいっそう力が入るようなアイテムで“おもてなし”といきたいものだ。

★配布数は毎回増加=コンドームの配布数は毎回増加の一途をたどっている。2008年北京五輪までは約10万個だったのが、前回の16年リオ五輪では12年ロンドン五輪(15万個)の3倍となる45万個も配布された。これは大会史上最多だ。ここまで増えた理由には「ブラジルは感染症が蔓延しやすい土地柄というのはあるでしょう」と関係者。さらに、ローションも17万5000個も配ったという情報もあり、セックスウエルカムだったようだ。東京五輪・パラリンピック組織委員会担当者によると「選手村等に配布するコンドームをどう決めるかは、まだ検討している段階」だという。「コンドームだけではなく、アメニティー全般そうですね。過去大会はどうだったのかなどを考慮しながら、決めるつもりです」(同)