全日本スキー連盟は11日、札幌市内で会見し、平昌五輪(2月9日開幕)の追加代表内定選手を発表した。

 メダルが期待されるノルディックスキー・ジャンプ女子は高梨沙羅(21=クラレ)、伊藤有希(23=土屋ホーム)、勢藤優花(20=北海道ハイテクAC)、岩渕香里(24=北野建設)の4人が選ばれた。

 前回ソチ五輪で4位だった高梨は「目標は平昌五輪で金メダルを取ること。そこに向けて今まで練習してきている。支えてくださった皆さんに結果で恩返しできるように頑張っていきたい」と力強くリベンジを誓った。

 昨年末には髪の毛を20センチほど切り落とし、ショートヘアに変身。今季W杯で勝ち星はなく「年の瀬にすべてを置いて、さっぱりした状態で新しい2018年を迎えられたらいいなと思って」と気持ちを切り替えた。

 初詣でおみくじを引くと「小吉」だったが、高梨は「自分の行動次第で大吉になると思う」と念じ、残る1か月の戦いに集中した。

 一方、世界選手権2大会連続銀メダルの伊藤は「メダルを取れる選手は五輪の日に自分の調子も、ジャンプ台との相性だったり、運も全部かみ合わせた選手だと思うので、私はそのチャンスがめぐってきた時に、そのチャンスをものにできる準備をして臨みたい」と力を込めた。

 昨季W杯初優勝を飾った札幌大会(宮の森ジャンプ競技場)が13、14日に行われる。そこで弾みをつけ、五輪につなげる考えだ。