スピードスケートの平昌五輪代表選考会2日目(28日、長野・エムウエーブ)、女子1000メートルが行われ、小平奈緒(31=相沢病院)が1分14秒58で優勝した。同走のライバル、高木美帆(23=日体大助手)が1分14秒79が2位。いずれも国内最高記録だった。

 世界記録(1分12秒09)を持つ小平はレース直前にアクシデントがあった。「(左のスケート靴の)バネが折れてしまって(交換したバネを)折らないように慎重にスタートしたんですけど、大丈夫だなと思って加速していきました」。バネを交換したのは前の組のレース中。不安を抱えた中でも、きっちり結果を残した。

 一方の高木は「負けて悔しいです」とストレートな言葉でレースを振り返った。今季のW杯でも小平に次いでの2位が3回。「常に小平選手が前にいるので自分が強くなったという感覚はない。まだ世界でというより、まずは小平さんにという方が強い」。国内での争いがそのまま世界のトップ争いにつながっている。
 小平はすでにこの種目の代表に内定しており、高木も代表入りは確実。平昌五輪の舞台で再びライバル対決を繰り広げる。