柔道のアテネ&北京五輪男子66キロ級金メダリストの内柴正人(39)が24日、柔術大会「ジャパンカップ」(東京・台東区、ASJJF主催)に出場。青帯のライト級(76キロ以下)と無差別級の2階級で優勝を果たした。

 11月に柔術デビューした内柴は、この日も全6試合でオール1本勝利。2大会連続の2階級制覇で連勝を11に伸ばした。来年は海外大会の出場も予定する一方で、今月30日には佐藤光留(37)率いる「ハードヒット」新木場大会に来場が決定している。だが「興味本位で出ることは絶対にないです」と、プロレス挑戦は否定した。

 その理由について内柴は本紙の取材に対し「将来的にもないですよ。人にアピールするというのが苦手なんですよ。でも1回しかない人生なんで、いろんな話を聞きたい。ちゃんと聞いてちゃんと断るのが今のスタイルですかね」。柔術も柔道家としての活動の一環で、現在は全柔連から永久追放の処分を受けながらも復帰への希望は捨てていないという。「今はおカネもないし立場的なものもないので、一から築いているところ」と話しており、プロのリングは考えていないという。

 準強姦罪は懲役5年の満期を迎えたが、再び表舞台に戻ったことで「反省しているのか」といった批判的な声もゼロではない。内柴は「(メディアは)見てないです。チャンピオンとしての立ち居振る舞いができてなかったことは本当に反省している。争点が全然違うところで僕は反省しているから、また違うのかもしれないけど…。立場的におろかだったことは懲役で勘弁してほしいです」と説明。来年の目標については「昔の強かったころの自分に少しでも近づけるように。本当に自分が強くなったときに、もう一度、人として正しい道を歩めるように努力していける1年にしていきたい」と語っていた。