“宇宙人”返上だ。ノルディックスキー・ジャンプの小林潤志郎(26=雪印メグミルク)は6日、W杯ドイツ・ティティゼーノイシュタット大会(9、10日)に向け成田空港から出発した。開幕戦で初優勝し、世界を驚かせた男は、日本滞在中もジャンプ最優先の生活を送った。

 自身のジャンプをユーチューブで見てイメージを膨らませたり、所属チームで練習してコンディションを整えた。また新たに引っ越した自宅マンションの一室をレジェンド・葛西紀明(45=土屋ホーム)ばりのトレーニング室に改造する計画も表明。「自転車とかトレーニング道具を置けたら」と話した。

「宇宙人」という自身のニックネームについては「カッコいいのがいいっすね」と不満げ。つかみどころのない人柄を表し、所属の原田雅彦監督(49)や多くの関係者から親しみを込めてそう呼ばれているが、優勝しても「宇宙人」が大見出しになってしまっては別の意味でインパクト大だろう。

 先日には原田監督に「ひどいですよ…」とやんわり“抗議”したものの、原田監督からは「そうだべや」と一蹴されてしまったとか。小林はW杯での活躍とともに、新ニックネームの獲得も目指していく。