5日、北海道・札幌市の大倉山ジャンプ競技場(HS134メートル、K点120メートル)で行われたノルディックスキー・ジャンプ、NHK杯女子の部は伊藤有希(23=土屋ホーム)が初優勝を果たし、高梨沙羅(21=クラレ)は2位だった。

 3、4日の大会で高梨に連敗していた伊藤は2本目に最長不倒の133・0メートルを飛んだ。連敗後、所属の監督も兼ねる葛西から着地のテレマーク姿勢をきちんと入れるようカツを入れられた。「あまり監督から口で指導されることはない。これは一大事だと思いました」と気合を入れ、飛型点も2本ともトップ。「ランディングする前に監督の顔が浮かびました」と安堵の表情を見せた。

 一方、NHK杯女子の3連覇と、3日の全日本選手権ノーマルヒルから始まった3連戦での3連勝を逃した高梨は「平昌五輪まで残り少ない時間。一日一日を大事にしたい」とW杯開幕戦(12月1日、ノルウェー)に集中した。