平昌五輪は1日、開幕まで残り100日の節目を迎えた。前回ソチ五輪で4位だったノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(21=クラレ)は31日、都内で全日本スキー連盟の会見に出席し、リベンジを誓った。

 4年前とは違う心境だ。「ソチ五輪前に100日と聞いた時はワクワク感だったり、ドキドキする高揚感が大きかったと思うんですけど、今は『やっと平昌五輪で自分を試せる時が来た。あの時の借りを返す時がもうすぐ近づいているな』という心境にもなっている」と闘志を燃やした。

 W杯で4度目の個人総合優勝を飾っても平昌五輪で勝ってこそ、という思いがよぎる。4年間、試行錯誤を繰り返し、心技体を鍛えてきた。W杯は史上最多タイの「53勝」を達成。歴代単独となる「54勝」も秒読みで「自分でその結果をつかみ取ることができるよう技術を上げていきたい」と意気込む。ピークを持っていけなかったソチ五輪の反省から「気持ちをまずは、そこまで持っていけるように」と集中力を高めた。

 地元の北海道・上川町もバックアップ。五輪でメダル獲得なら過去最大級の花火で祝福する計画を立てている。近年はW杯優勝ごとではなく、節目に打ち上げていた。その代わり1回の規模は拡大しており、昨季は「53勝」を記念して60~70発を上げた。寄付の輪は北海道だけではなく、全国に拡大しており、金メダル獲得なら「100発」超えもありそうだ。

 高梨は多忙な身でも帰省時に食事会に顔を出しており、“郷土愛”に感謝する地元も支援を強化。強力タッグで、ソチ五輪の雪辱を目指す。